ケニア生活/ケニア女子は泣かない(201911-①)

こんにちはー、11月もよろしくお願いしまーす。 

11月の出来事 ①>

今の縫製工場は6月頃に大きな注文が来たため、急にドタバタし始めました。それに輪を掛けて10月からはさらに受注したため、夜勤が始まり今ではカオス(混沌)状態です。統括マネージャーは朝一から10~20名程のワーカーと製造課長・係長に大声で文句を言っています。ケニアの良いところは、ワーカーも言われっぱなしではなく、時には言い返していることです。この点は大いに学ぶべきだと感じています。日本は嵐が過ぎ去るのを待つことが多く、ど正論の前では現実的かつ建設的な議論が置き去りにされることがあります。

そんなカオスな日常に接していて、とあることを不思議に感じ始めました。それは、マネージャー達が、大声で無茶苦茶一方的に女性ワーカーを怒鳴っても「ケニア女性は誰一人として泣く人がいない」ことです。新入社員っぽい二十歳前後の女性であっても、中年女性男性であってもそれは同じです。そのことに対して、先日ケニア女性(労働省勤務、大卒3年目)に聞いてみました。彼女の返答は「ケニア、いやアフリカの生活はいつも厳しいため泣いてなんかいられない。もちろん、赤ん坊や小学校低学年(10歳未満)はたまに泣いたりもするけど、10歳以上になって泣くことはまず無い。もちろん、私も同じ」とのことでした。それを聞いてびっくりしました。「大人は泣かない」のではなく「10歳から、ずっと泣いていない」らしいです。ケニア社会は日本と比べるとストレスの少ない社会だとずっと思っていましたが、どうやらそれは表面的なことだけで、何かもっと違うことが横たわっているような気がしてきました。それを理解するのには、スワヒリ語を使いこなして、ケニア人と私生活も含めてもっと接しないと無理なんだろうなーと思いました。また、ケニア人は文化について語る時はケニア人と言わずに「アフリカ人」と言い、アフリカ全体を指しながら話すことが多いです。その点もいつか訊いてみようと思っています。

いやー、やっぱり異文化を理解するのって遥か向こう(≒ほとんど不可能)なのかなぁ~と今回の件を通して感じました。(-_-)...

 

*ちなみに私はドラマやネット記事を見て涙ぐむことがたまにあります。よく言われることですが歳をとると涙もろくなります。あーぁ (*^^*)。

 

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