ケニア生活/脚立(201910-②)

こんにちはー。日時はどんどん過ぎて行きますねぇ~、もう金曜日です。

 10月の出来事 ②>

部屋の天井に造り付けられている照明器具が垂れ下がって来たので修理をお願いしました。別件の工事でも同じでしたが、ケニアでは工事業者が「自分で脚立を持って来る」ことは無いです。部屋にある椅子に土足のまま乗って作業をします。もちろん雑巾も持って来てないので拭かずにそのまま帰って行きます。だから工事業者が帰った後に「腹立つなー」とぶつぶつ言いながら自分で掃除をしています。工事業者に「汚れてるけど、誰が掃除するんだ?」って嫌味を言ったこともありますが、ピンと来ないみたいで普通に帰ってしまいました。以前、壁を汚した工事業者に「これで拭いてくれ」って雑巾を渡したら、一度もすすがずにずっと拭き続け「汚れが広がってしまい、余計に汚くなった」と言う笑えないオチを経験しました。それ以降はもう諦めています。

今回は椅子の高さが足りなかったため工事業者がいったん引き上げ、再度、脚立を持って部屋に来ました。写真はその時に撮ったものではありませんが、脚立はほぼこんな感じでした。以前、日本で聞いたのですが「(日本の)職人さんはこだわりの強い人が多く、たとえば道具を車に積み込む時は、『手順と置き場所』が決まっており、他人が手出しをすることを嫌う」そうです。ケニアに来て一番強く感じていることは「職人気質があまりない社会」なんだろうなぁーということです。もちろん、良い悪いは別問題です。

こだわり感とは少し違うかもしれませんが、以前「ラスコーの洞窟壁画(2万年前)を描いた人は『三度の飯より絵を描くことが好きだったんだろう』」との文章に出会い、いたく感動したことがあります。最古の壁画は6~7万年前らしいので、その頃からこだわりの強い人はいたんだなぁ~と感心しました。

もし、ケニアの工事業者が車に積み込む手順と位置にこだわりをもっている人だったら、写真のような脚立は絶対に造らないはずです。照明自体は綺麗に直してもらったので何ら不満はありませんが「この脚立はないだろー(=道具にはもっとこだわれよー)」と苦笑いした一日でした。(^_^)/

 

<追伸>

ホント「靴を履いたままで部屋に上がる文化」には今でも慣れないなー(-_-;)...

 

f:id:kozo333:20191005014547j:plain