ベトナム・ホーチミン生活/七夕の想い出(202107‐番外編)

こんにちはー。今日は私事を番外編として書きまーす。

<今月の出来事 番外編>

今日は七夕です。年に一度でいいから会いたいと願う人が誰にでもいると思います。でも叶いませんので想いはこう言う日にフッと現れてしまいます。私は全然モテませんので、そんな誰かはひとまず横に置きます。七夕だからと言って、特に語るようなロマンチックな想い出はありません。たまに思い出す十年ほど前の出来事を書きます。これから書く、そのお父さんに「あなたの事を好きな見ず知らずの人がいるよー」ってことを知って欲しい気持ちを初めて吐露しまーす。

愛知県瀬戸市に住んでいた時のことです。その日は七夕であることを特に意識することもなく、普通に近所のスーパー銭湯に行きました。家の小さな浴槽より大浴場の方が好きなので回数券を買ってよく行っていました。その日、スーパー銭湯の玄関横の下駄箱の前に座り込んで、小学校4~5年ぐらいの女の子が大声で泣いていました。その隣には三十歳中後半ぐらいの父親らしき人が、一人で困った顏をして立っていました。周りの人の会話から、どうもその子は何らかの感染症と思われる病気に罹っているみたいで、入浴を断られたみたいでした。「お父さんは大変だなー」と、そうは気に止めることもなく下駄箱に靴を入れて、いつものように入浴しました。本音を書きますと、私は同情的な性格なので困っている人を素通り出来ない方だと自分では思っていますが、このような問題に対しては結構ドライだと思います。そしていつものように大浴場に入ったり髪を洗ったりしました。

髪を洗っている時にふと「今日は七夕の日」であることに気付きました。そして、そのお父さんの事を考えました。その時に考えた事は「今日は七夕の日なので、娘に何かをしてやりたい。スーパー銭湯の大浴場に浸かって身体を伸ばせば、いつも家にいる娘も楽しんでくれるのではないか...と思ったのでは?」と想像しました。そう思うと何故だか涙があふれて止まりませんでした。そのお父さんは脇が甘く、良かれと思った行動が、結果的には娘さんを大泣きさせてしまってます。でも、そのお父さんの想いは十年後には娘さんに届くのではないかと思いました。「なぜ、お父さんはスーパー銭湯に連れて行ってくれたのか?」を、十年後なら娘さんは理解するのではないかと思ったからです。私はもちろん、そのお父さんとは目も合わせていませんし、話もしていません。でも、髪を洗っている時に「あんた頑張ってるよー。すごいよー」って思っている気持ちを大声で伝えたいと切に思いました。

今でも思い返す度に、勝手な思い込みかもしれませんが「ずっと頑張ってる、あんたはすごいよー」って尊敬の気持ちをそのお父さんに懐きます。あれから十年経ちました。今、お父さんも娘さんもhappiness だったら良いのになー(^_^)!。

(何らかの写真を後日貼ります...)